アルコールと仕事の生産性と1日の生活時間(国際比較)-国名
A:アイルランド
B:アメリカ
C:フランス
D:ドイツ
E:スイス
F:オーストラリア
G:スペイン
H:フィンランド
I:イングランド
J:カナダ
K:日本
L:韓国
カナダが意外ですね。飲んだくれは多くないが、労働時間が多く生産性が低い。
GDP自体が低いからかもしれないです。韓国の生産性の低さもGDP自体が低いもしくは為替の影響からかでここまで低く出てるかもしれません。
あくまで数字の遊びみたいなものなのでご参考程度に。
上記の国のなかで、さらに1日の生活時間を調べたデータがあります。
1次活動は睡眠や身支度など。2次活動が仕事など。3次活動が余暇など。
どの国かと言うと、Kの国です。
アルコールとは話が変わってしまいますが、これを見ると、Kの国では共働きだろうと専業主婦がいようと、男は家事も育児もほとんどしない(変わらない)ということが分かります。共働きで育児に1日12分って保育園に朝送っていくだけか?(Transportしてるだけか?)、または週末に入れてる風呂の時間を7で割ったものか?とか思いたくなる数字です。何かのサイトで見ましたが、共働き世帯で「家事やってる人?」って男性に尋ねたら何割かが手を挙げたと、そして手を挙げたまま「ゴミ出し以外の家事やってる人は手を挙げたままにして」って言ったら手はほぼ下がったとか。通勤がてらゴミ出しして保育園に連れて行くのがイッパイイッパイみたいらしいと、Kの国は。
今までのデータだけを読んでみるとKの国は
・大酒飲みが多くて
・仕事の生産性が低く
・労働時間がチンタラと長く(生産性が低いが故であろう)
・そのくせ酒飲んだり食事してる時間は他の国より多く
・テレビもちゃっかり他の国と同じレベルで1日2時間くらい見てる
・なのに共働きであろうと専業主婦がいようと家事も育児もやらない
全く事前の情報や先入観なくこの数字を見た人は、「なんだ、このKって国は。アル中で仕事は怠惰で家族なんて無視してる、とんでもない奴が多い国だなぁ」と思ったりされますよ。
そしてこれをさらに意訳すると。。。
・ダラダラ仕事して仕事が終わらず残業して(19時半くらいまで)
・帰りに一杯ひっかけて(21時半くらいまで)
・帰ってきたら子供は寝てて(育児はしてない)
・ビール飲みながら同じようなニュースやスポーツ番組のテレビをダラダラ2時間みて
(22時から24時位まで、報道ステーション見てNews23みてスポルト見てみたいな)
・家事は一切やらない(ビール飲みながらテレビ見てる裏で奥さん洗い物みたいな。まあ専業主婦家庭ならそれでも良いかもしれませんが。。。)
さらには
・飲み過ぎて翌日二日酔いで午前中使い物にならず
・さらにチンタラ仕事が続く
なんて悪循環もあったりします
エラそうに言ってますが、私も御多分に漏れずKの国の国民で、酒を飲んでた時はまさにこんな感じの生活してました。反省してます。
今は、当然、二日酔いなんてないですし、ダラダラ飲みながらテレビ見たりとかしなくなりました。仕事の生産性はもっともっと上げたい今日この頃です。
仕事の生産性を上げるのと同時に酒もやめてみるのはどうでしょう。簡単です、今日から出来ます。だって飲まなければ良いだけですから。お金も時間もかかりません!
仕事の時間を減らすのが難しいのであれば、せめて酒をやめて、酒飲んでる時間を家族のために使いましょう。
アルコールと仕事の生産性と1日の生活時間(国際比較)
以前に過度の飲酒者を学歴別・国別に紹介しましたが、その国の1人1時間あたりの生産性と紐付てみました。生産性は1人当たりの年間平均労働時間を労働者数でかけて、GDPにそれを割ったざっくりしたものです。また資源国などは実際には働かなくてもGDPに貢献していたりするのであくまで目安です。
A~Lは国名です。
さて、ややネタばれしてますが、どうでしょう。
KとかLとかという国は酒ばっかり飲んでて、労働時間が長い割には生産性が低いなと思いませんか。Dなんかは酒はほどほどだけど、労働時間も少なくて生産性も良いなと思ったりします。EとかFは大酒飲みは少なそうで、生産性も悪くないなと。
今度はそれらの国の男性が1日にどれだけの時間(表では分です)を何に使ってるかの表が上記です。(このデータでEだけがデータがないのでご了承ください)
面白いのが、大体どの国もテレビを2時間くらいは見てるのです。
KとかLとかは仕事の効率が悪いからタラタラ仕事やってて時間食ってるのに、家事や育児は全然しないで、ちゃっかりテレビは他の国と同じくらい2時間くらい見てる。酒飲んだりご飯食べてる時間も他国よりも多い。Iは大酒飲みが多くて、生産性も良くないけど、仕事の時間も短く(仕事終わってなくても帰っちゃうのか)、でも家庭で費やす時間は他の国並みに見えます。
アルコールを飲んだからこういうライフスタイルになるという因果関係ではありませんが、ある意味、こういうデータを眺めていると、その国民性を表してるのかもしれません。
国名は次回お伝えします。まあ、前のブログを見ればわかると思いますが。。。
アルコール依存チェック
「俺はアルコール依存じゃないよ、飲まれてなんかない、飲んでんだ」と思ってる方が殆どだと思いますが、以下のサイトのチェックでもしてみてください。
ちなみに私は断酒前のことを思い出してやってみましたが、「アルコール依存症の疑いが高い群」と判定され、「すぐに専門医療機関を受診されることをお勧めします」と出ました。本人の自覚としては全然依存してないと思ってましたね、当時。それだけ自覚との乖離があるということですね。たぶん、飲む理由と言い訳を探しまくっていたんだと思います(反省)。
こちらでテストすると
「8.1点でアルコール依存症としての治療が必要」となりました。
やばかったですね。最近のテストは甘くなったのか?
大会前日の禁酒
私もマラソン大会に出たりするので、前日のコンディションには気をつかいます。
こんな記事がありました。
簡単に言うと、大会の前日に飲んで良いことなんて一つもありません。なので大会の前日にお酒を飲もうなんて考えること自体やめましょう。
そして、この記事の前の記事のコメント欄が相当炎上したらしいと書いてありました。
コメント見てみると、「自己責任、自己判断」とか「禁止と強制するのはいかがなものか」とか、「ビール1本にまでめくじら立てることない」とか「19時の晩御飯にビール1缶、これも飲酒なんでしょうか?19時のビール1缶程度は食前酒のうちではないか」などなど。
このブログは時々見ているのですが、この話題で初めてこんなに炎上したとのこと。私からすれば、他の話題で炎上しないでこれでこんなに炎上したことに注目です。
お酒になると、人間言い訳したくて仕方ないのかなと思ってしまう感じですよね。
上記のコメントってどっかで聞いたようなセリフに似てますよね。
「酒は百薬の長だから飲むんだ」
「適量なら逆に健康に良いから飲むんだ」→この二つは別の記事に書きましたね
「酒がなければ人生楽しくないよ」→なくても楽しい人生を送ってる人は沢山います
「酒がなければ社交的な生活じゃないよ」→飲んでなくても楽しくやってますよ
「酒がなければリラックスできないよ」→(禁酒セラピーからの引用)お酒を含め、どんな薬物を使っても精神は休まりません。完全にリラックスした状態というのは、不快感が全くない幸せな状態のこと。薬物に依存した人にはこの状態は絶対に味わえません。100パーセント幸せな状況にある人が、どうして酔っ払いたいと思うでしょう?
このブログの別のコメントで
お酒なしに寝れないのであれば、それは別の問題です。
お酒を飲まない選択ができないのであれば、
程度はともかくお酒に依存していると思いませんか?
飲酒を最優先する。飲む理由を探す。
これ、アルコール依存症の症状であり、特徴です。
自己責任だと思いますが、飲酒にこだわる人、別の意味で心配です。
と書かれてありましたが、まさにこれが適格な指摘ですよ。「飲酒にこだわる人」ってビンゴな表現ですね。
禁酒セラピーの最初のアルコール依存の定義は「お酒の摂取をコントロールできなくなること」です。(二つ目もありますが、それは読んでください)
考えてみてください、試合の前日にお酒を飲んで良いパフォーマンスが出るという化学的因果関係は見当たらないですよね。トップアスリートも大会前日にお酒飲んだから自己ベスト出せたとかが連発してないですよね。そんなことが起きたらランナーズとかの雑誌に「レース前日のスクワットと寝酒でサブスリー」とか絶対出ますよね、出てないですよね。
必要ないんです、試合の前日にお酒を飲むのは。
アスリートにお酒は有害なんです。ボクシングの亀田兄弟は酒を飲んだら練習した意味がなくなるから、現役中は絶対に飲まないと言ってました。彼らの本気度がよくわかりました。
なのに飲む、飲んでも問題ないだろ的な言い訳を探す。
なぜか?
それはアルコールに人がコントロールされているからです。誰も飲めと強制してないですし、飲む必要ゼロですよ。なのに飲むのかです。飲まれてますねぇ、見事に。
私はフルマラソンのレース前は禁酒でしたが、距離走とかの練習の前日に飲みすぎて練習して撃沈したことはあります。バカでした、飲まれてました、アルコールに支配されてました。
もう歳もとってくれば、自己ベスト出すのに削りだす部分が殆どなくなってきてるのに、アルコールにコントロールされた自分が飲む言い訳を探して、自分からわざわざコンディションを悪くする必要ないと思いますけどね。
酒の身体への影響とJカーブ
以前のブログで、酒の身体への影響やJカーブについて記述したようなことを書いておりましたが、書いた気にだけなって書いておりませんことに気づきました。
では書きます。
Jカーブについて
これは酒飲みの言い訳No1の「酒は百薬の長だから飲んだ方が体に良いんだ。」とか「適量はむしろ身体に良いんだ」的なやつの精神的支柱になっているヤツです。
一般的に流布されているJカーブについてはこちらをご参照ください。
ここで注目してほしいのは、これはあくまで、とある統計結果です。化学的(医学的)根拠に基づいた因果関係を説明したものではありません。
次に注目してほしいのは、「1.飲酒量と健康リスク」のグラフで(a)と(b)は飲酒量と健康リスクに相関関係があります。(c)の虚血性心疾患の数値がいわゆるJカーブ、つまり少量(適量?)のアルコール摂取が健康にポジティブに働くと思い込ませる統計結果になっています。
もう1点注目してほしいのは、「2.飲酒量と死亡率」の「禁酒者」です。「以前に飲酒していたが何らかの理由で現在禁酒している者です。これらの者は健康問題を持つ者が多いと推定されます。」。
酒を飲み続けると死亡率は跳ね上がってるということがこの統計結果です。
そして議論になるのが、「非飲酒者」よりも少量飲酒者の方が死亡率が低いから、少量飲んだ方が良いだろ的なことです。
統計ですから、この「非飲酒者」が誰なのか(もともとお酒が飲めない人なのか、肝臓に生まれながらに疾患がある人なのか、お酒が飲めないほど虚弱な人なのか)によって数字が振れることになります。この統計では高血圧と糖尿病の既往者は補正されていると注意書きがされていますが、その他の病気等は考慮されていないように読み取れます。
このリンク先でも
「Jカーブは健康面における飲酒の利点を示していますが、多くの制限を伴うことを理解しておく必要があります。まず既述の通り、Jカーブが見られるのは総死亡と幾つかの疾患に限られています。少量飲酒で総死亡のリスクが下がっているのは、虚血性心疾患の効果が大きく反映されていると考えられています。
またこのような疾患でもJカーブ関係が認められるのは先進国の中年男女とされています。若年者の死亡についてはほぼ直線関係になるという研究結果もあります[5]。」
と書いてあるので、この虚血性心疾患以外はアルコールと健康の影響は相関関係があるよと読み取れます。
ではアルコール依存者治療で有名なこちらの病院のサイトを見てみましょう。
ここでも
- この効果に関する知見は、主にコホート研究という疫学的な研究から得られたものです。この研究のデザインでは、少量飲酒者で死亡率が低いことは言えても、それが少量の飲酒によるものかどうかの因果関係を表すものではありません。例えば、全く飲まない人の中に、元々健康を損ねている人がいるなどの理由で、非飲酒者の死亡リスクが高く現れており、そのために少量の飲酒者で死亡リスクが低く現れたという可能性も考えられます。
- この効果の1番の要因としては、虚血性心疾患のリスクを減らすことが考えられていますが、日本人は欧米人に比べて、虚血性心疾患のために死亡する割合は低いため、Jカーブ効果も欧米人よりは少ないことが予想されます。
少量飲酒の健康へのポジティブ効果の因果関係はないと説明してあります。
では虚血性心疾患とアルコールについてはどうでしょうか。
虚血性心疾患および心筋疾患におよぼすアルコールの影響について
順天堂医学部内科教室の先生の論文です。
サマリーでは
3) アルコール摂取が虚血性心疾患のnegative risk factorである可能性は不明で, 非飲酒者では少量のアルコール摂取を, 飲酒者では大量のアルコール摂取を契機に急性心筋梗塞を発症した症例が10-13%存在した.
とあるので、上記のJの拠り所になっている虚血性心疾患についてもアルコールのポジティブ効果を完全に主張することは厳しいでしょう。
そして心疾患に関して、アルコール摂取によるベネフィットはないというペンシルバニア大学の記事。
動画を見ると、過去数十年少量のアルコール摂取は心疾患に対しては有益だとする見解があったが、それはあくまでObservationに過ぎないというようなことを言っています。
まあその他にも「酒は百薬の長」なんてあり得ないよ的な記事は海外では見かけます。
BBC NEWS | Health | Alcohol's health benefits doubted
http://www.nytimes.com/2009/06/16/health/16alco.html?_r=0
ということで、お酒は身体に良いという根拠を示す因果関係は見当たらないようです。
Jカーブだの百薬の長だの言ってるのは飲む言い訳を探し回ってるだけです。
最後に禁酒セラピーの名言を以下に
「飲酒に理由はない、あるのは言い訳だけ」
「飲酒には何の利点もない!あなただけが損するのではない!酒飲みは皆うそつきだ!」
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